歯はいつまでも大事に~居宅療養管理指導~

歯はいつまでも大事に~居宅療養管理指導~

居宅療養管理指導というモノがあります。訪問歯科診療よりも聞きなれない単語ですが、訪問歯科診療の続きと言えるのがこの居宅療養管理指導というものです。

訪問歯科診療を行った歯科医師の指示に基づき、患者およびその家族の同意を得た上で行われる療養上の管理・指導を行うのがこの居宅療養管理指導になります。管理計画書の作成には、実際に診療をした歯科医師が関わりますが、居宅療養管理指導は歯科衛生士単独で訪問し、指導を行います。

歯科衛生士による診断

管理計画書には患者本人の希望が書かれるのですが、「○○が食べられるようになりたい」など本当に具体的な目標が書かれるようです。食べ物へのモチベーションは高いものですから、指導の際に、クックパッドなどのレシピサイトを使ってモチベーションを維持することもあるのだとか。実際に、クックパッドに「嚥下」とか「介護」というキーワードを入れてレシピを探すと、かなりの件数がヒットします。実際に、口腔内の状況を改善するためにここまで親身になってやれるのは歯科衛生士になります。どうしても、歯科衛生士というと歯科医師の補助というイメージが強いのですが、患者さんの口腔内環境を維持・改善する指導においては不可欠な存在です。

そんな歯科衛生士になるには、国家資格が必要です。国家資格で歯科クリニックは全国で増えていることから女性に人気の資格となっています。さらに、今後は高齢化社会ですから、高齢者・障がい者との関わりも増え、活躍の場も増えることでしょう。名古屋医専歯科衛生学科など、医療系総合専門学校の歯科衛生学科ならば介護や言語聴覚のエキスパートからも学びの機会を得られるのでよりスキルを持った歯科衛生士を目指せるようになるでしょう。